現場の課題をデジタルのチカラで解決
配送管理サービス「レッタスデリバリー」ゼロからの構築
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配達時間や荷物の確認など、たくさんの入電を止めたいという課題を解決するためにどうするべきか。今回は現場の使いやすさを第一に考えるシステム連携について、レッタス代表の山田さんと弊社代表神田にお話しを伺いました。 (以下、敬称略)
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左から、レッタス代表 山田氏、FUTUREK代表 神田
なんとかしたい。現場が困っていたこととは
運送事業の会社を経営されている山田さんが抱えていた、課題について教えていただけますか?
物流業界では、配達時間や荷物の確認など、常に電話でするんですね。荷物を送る人と受け取る人、運送会社のオペーレーターとドライバー、最低でも4人のやりとりが往復でかかる。それが1件として、100件あったらもう電話が鳴りっぱなしなんです。私たちのところだけじゃなく、お客様や関係者のところでも電話が鳴りっぱなしになるわけで、それを一気に止める方法はないかと考えていました。
特に現場のドライバーにとっては、「作業していた手を止めて、手袋を外して、電話を取る」ということは、すごいストレスなんです。私もドライバーをしていたからよく分かる。どうにかしてこのストレスを軽減できないかと思っていました。
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一番大事なことは、お客様が「最終的に何を解決したいか」
山田さんからの課題を受けて、神田さんの方ではどのようなアイディアを提案されたのですか?
フューチュレックでは、いつも、お客様が「最終的に何を解決したいか」ということを一番大事にしています。ですから、今回はともかく電話が鳴らない方法というのがお題。それを解決するためにどうすればいいのかを、いろいろと考えました。
山田さんの会社がクライアントの荷物を預かり、配送するので、クライアントや荷物の受け取り側とのシステム連携をする必要があるため、できることには、どうしても限界があります。予算や工数と、得られるメリットとのバランス、実際に運用する方の負担を考慮して、手作業でやることと、システムを組んで自動でやることを精査し、最適な運用方法を提案していった結果、現在のレッタスデリバリーのカタチに落ち着いた感じです。
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システム開発となると、要件定義などで、どうしてもクライアントとの会話が難しいことがあると思いますが、そのあたりはどうされていましたか?
モック(試作品)を作っちゃいます。弊社は、開発の仕事ではいつもそうしています。今回もかなり早い段階で作りました。山田さんや現場の方に見て触っていただくことで、開発しようとしているものがイメージできるので、共通認識を作ることができます。紙面や設計だけで話しを進めていると、いざ実開発に入ったら、クライアント側がイメージしていたものとなんか違う、というトラブルになることも多い。ですから、早い段階で共通認識を作ることはとても大切だと思っています。
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現場の使いやすさを徹底的に追求
レッタスデリバリーのアプリはとてもシンプルで使いやすいですね。UI開発はどういった点に気をつけて開発されましたか?
とにかく余計な機能は減らして使いやすくしました。ドライバーの方は若い人もいらっしゃいますが、年齢の高い人もいる。必ずしもリテラシーが高いわけではないので、シンプルになることを心がけました。
ドライバーはどちらの手で操作することが多いとか、ボタンがこの位置だと、機種によっては指が届かないから変えようとか、実機を使いながら、かなりUIは調整していただきました。そもそも現場での電話の負担を減らすために開発したものが、電話の代わりに、入力する作業が負担になってしまうと、現場の負担があまり変わらないということになりかねない。そのために、かなり時間をかけて細かいところまで調整していただきました。
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